生活クラブグループ
市民セクター政策機構

市民セクター政策機構 市民セクター政策機構は、生活クラブグループのシンクタンクとして、市民を主体とする社会システムづくりに寄与します。

研究会・イベント

●市民セクター政策機構が主催するイベント、研究会、出版情報などをご案内します。

■2022年12月(東京都)【シンポジウム】「Local Initiative Meeting」の開催 ー統一自治体選挙に向けて 地域・自治体からボトムアップ

2023年4月の統一自治体選挙に向けて、
私たち首長と自治体議員と市民が互いに理解を深め、
政治の選択肢を示していくために言葉と政策を共有して、    
新たな潮流として可視化できる準備のための議論を始めたいと思います。

(呼びかけ文より。全文は下記参照)

 

■日時:2022年12月9日(金)開場 18:15 開会 18:30~20:30

■会場:中野サンプラザ研修室(JR中野駅北口東側前)

<プログラム>

■挨拶 保坂展人(世田谷区長)

■司会 西崎光子(元都議会議員)  
■シンポジウム
・発題 中島岳志(政治学者)     
・対談 保坂展人+中島岳志    
・発言 阿部裕行(多摩市長)/ 岸本聡子(杉並区長)
    岩永やす代(都議会議員)/ 漢人あきこ(都議会議員)
    白井和宏(市民セクター政策機構)/ 宮子あずさ(看護師・著述業) 

 

■参加費:1,000円(当日、会場で集金)

①下記、申込みフォームから事前に申し込みが必要です(110名まで)。お早めにお申込みください。
②オンラインでの視聴はできません(実参加のみ)。

■申込みフォーム:https://forms.gle/jZfkmeBgcx3kMiD46

■問い合わせ:localinitiative2023<at>gmail.com 

( <at>を「@」に変えてください。)
■主催:区長・市長と自治体議員と市民のネットワーク Local Initiative Network (準)

 

「Local Initiative Meeting」へのよびかけ
 2020 年から始まった新型コロナウィルスによるパンデミックの大きな影響が続く中で、2022 年2 月
にはロシアによるウクライナ侵攻が始まりました。気候危機は熱波や寒波、大型台風や集中豪雨等の自
然災害を世界各地で激甚化させています。
 日本でも参議院選挙の最中に、安倍元首相が銃撃され亡くなるという衝撃的な事件がおきました。
「自民党と統一教会」の半世紀に及ぶ関係が次々と明らかになると、永田町は大揺れに揺れています。日
銀の硬直した金融政策で、円安は止めようもなく進み、物価高や資源不足は暮らしを直撃しています。
与党の危機であると共に野党のチャンスにも見えますが、有力な選択肢を有権者に示すことが十分に出
来ないでいます。
 2015 年11 月に世田谷区で渋谷区と共に始めた「同性カップル認証制度」は、2022 年11 月より東京
都が加わることで、全国で240 の自治体で採用され、人口規模で7800 万人へと拡大しました。この間に、
国会の議論は自民党内で「伝統的家族観」に固執する頑強な抵抗によって、「選択的夫婦別姓」と共に何
の変更もないままに放置されています。
 国政の停滞と混迷と比べて、地方自治体の側に多くの可能性がある状況となっています。東京及び首
都圏で、1980 年代以降に「市民派」「環境派」といわれる自治体議員が誕生しました。「保革対決」「55
年体制」等の政治的な枠組みは当時から大きく変化し、今日では草の根の市民など市民運動がボトムアッ
プ型で区長・市長選挙を支え、政治に新たな息吹きを与えています。
 阿部裕行多摩市長、保坂展人世田谷区長、松下玲子武蔵野市長、酒井直人中野区長など行政実績を積
みあげ、期を重ねてきています。最近は、岸本聡子杉並区長の劇的な誕生もありました。新型コロナウィ
ルス感染症対策において、国と専門家の混乱と迷走に対して、独自の「検査・診断・治療」の効果的実
施や保健所の有無、医療体制の格差に声をあげてきた特徴を持っています。各自治体独自の取組みや連
携した闘いが、国の感染症対策のゆがみやひずみを是正させてきました。
 グローバルな課題である気候危機、ゼロカーボンへの実践についても、行動する環境活動家や市民運
動とも協働した取組みが始まっています。都市再開発についても、硬直した権威主義的計画行政から地
域や市民が主導する街づくりへの転換がはかられ、公契約条例による労働報酬を底上げし地域が豊かに
なる改革が進んでいます。デジタル技術を活用して、民意を重ね合わせ議論を成長させていく手法として、
デジタルデモクラシーを進展させていきます。
 これまでの「伝統的既得権」と「新自由主義的な公的セクター解体」が交錯する政治構図から、現状
をより良く修復し、再生させていく社会包摂型の「いのちの政治」をめざします。
特に地方自治体議会は首長と議員との二元代表制です。数は力なりの政治から一人一人の人権と尊厳を
大事にしたダイバシティの政治に転換していかなければなりません。まさに地方自治体の議会は「いの
ちの政治」を実現していく、最も住民に身近な地方政府の現場なのです。
 2023 年4 月の統一自治体選挙に向けて、私たち首長と自治体議員と市民が互いに理解を深め、政治
の選択肢を示していくために言葉と政策を共有して、新たな潮流として可視化できる準備のための議論
を始めたいと思います。(2022 年11 月3 日)