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03:子どものオモチャ交換会がかえるもの、かえる世界 (かえっこ)

季刊『社会運動』2019年1月【433号】特集:0円生活を楽しむ―シェアする社会

大人はそばにいるが、主役は子ども 会場でスタッフとしても働く

 

 「かえっこ」はオモチャのフリーマーケットにも見えるが、そこにお金は介在しない。大人はそばにいるが、主役は子どもだ。
 運営にかかわる子どもは、会場のスタッフとしても働く。同じ会場で行われるワークショップに参加して、アート作品を作ることもある。すべて子どもの自発的な営みだ。
 「かえっこ」に参加できるのは、子ども、または「子どもの心を持った人」というところもおもしろい。カエルポイントは世界共通の子ども通貨で、「かえっこカード」にかえるスタンプを押すことで発行される。かえっこカードの有効期限は、子どもの心を失った時まで。実際には、オモチャへの執着が薄れる小学校高学年から中学生のはじめくらいまでだろうか。
 子どもは、会場で「かえっこカード」をもらい、家から持ってきた遊ばなくなったオモチャを「かえっこバンク」でポイントに換えてもらう。「バンクマン」も子どもで、持ち込まれたオモチャの査定を行う。
 「そこそこのもの」は、1カエルポイント(赤色)、「まあまあのもの」は、2カエルポイント(黄色)、「なかなかのもの」は3カエルポイント(青色)、「特別に感動したもの」だけが、感動ポイントとしてオークション品として扱われる。カードのポイントが貯まったら、いざお買い物へ。会場の床いっぱいに並ぶオモチャには、赤、黄、青のシールの値札が貼られており、貯めたポイント数に応じて欲しいオモチャをレジで買えるというわけだ。
 もしも、オモチャを持ってきていない子どもがいても大丈夫。当日、スタッフとしてお手伝いをする、またはワークショップに参加すると、参加した分だけカエルポイント交換券がもらえる。交換券をバンクに持っていけば、かえっこカードにスタンプを押してもらえる。子どもはポイント欲しさに、すすんで様々な活動に参加する。貯めたポイント数が多ければ、気に入ったオモチャをいくつも獲得できるし、オークションで競り勝つこともできる。オークションは、地道に貯めてきたポイントが使える、またとないチャンスだから盛り上がるのだろう。

(P.86~P.87記事抜粋)

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