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06:サプリメント・健康食品は本当に必要か(元法政大学教授 左巻健男)

季刊『社会運動』2019年7月【435号】特集:医薬品の裏側 クスリの飲み方を考える

「効くサプリメント」は危ない

 

─健康被害が出ているものもありますが、安全性をどのように考えればよいのでしょうか。

 

 サプリメントや健康食品などは食品なので、安全性についての規制はほとんどありません。中には、通常、人が食用にしない成分が含まれているものもあります。
 例えば、イチョウ葉エキスは、認知症予防に効果があると宣伝され人気です。ただ、もともとイチョウの葉にはアレルギーを起こすギンコール酸が含まれており、医薬品として認定されているドイツでは、ギンコール酸など危険な物質は取り除かれています。一方、日本ではイチョウの葉エキスは医薬品として認可されていないので食品に分類され、不純物などについて厳しく調べません。ですから、ギンコール酸がそのまま入っているものもあります。
 サプリメントや健康食品の中で健康被害の報告が多いのは、ウコンとクロレラです。ウコンは肝臓によいと言われますが、肝臓が悪い人が病気を治そうと思ってウコンを摂取し、逆に肝臓障害を起こした事例があります。クロレラは、細胞壁が硬く消化が悪いので吸収しづらく、人によってはそれが原因で下痢をするなど体調を崩すことがあります。疾患を抱えている人が利用すると危険な場合が多いのは、サプリメントや健康食品は健康な人を基準に作られているからです。
 すべての医薬品は決まった手続きを経て認可され、プラスの面の効果・効能も、マイナス面の副作用もきちんと表示されています。しかし、サプリメントや健康食品はプラス・マイナスどちらの面についてもほとんど検証をしていませんし、表示もありません。

(P.120~P.121記事抜粋)

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