生活クラブグループ
市民セクター政策機構

市民セクター政策機構 市民セクター政策機構は、生活クラブグループのシンクタンクとして、市民を主体とする社会システムづくりに寄与します。

2.子どもたちに安心して過ごせる居場所を(ワーカーズコレクティブみんなのたまご)

<好評発売中>季刊『社会運動』2021年4月【442号】特集:自助・共助・公助と生活クラブ

地域の居場所「ひよこ食堂」

 

 「NPO法人地域コミュニティワーカーズコレクティブみんなのたまご(以下、みんなのたまご)」は、生活クラブ生協・茨城のまち(注1)土浦の組合員が中心になって、2015年から、家事支援や子育て支援、コミュニティづくりに関する事業を行っている。代表の荒井敦子さんは、「生活クラブには、組合員どうしが家族や子どものケアなどを支え合う『エッコロたすけあい制度(注2)』の仕組みがあります。地域のなかでも同じような関係づくりを広げたいと、みんなのたまごを始めました」と、設立の思いを話す。学校から帰宅後の子どもの見守りや幼稚園の送迎のサポートなど、子育て世代からのケアの依頼を中心に活動している。
 2018年6月、土浦市社会福祉協議会の協力を得て、地域の公民館を会場に、「ひよこ食堂」を始めた。毎月1回(第4日曜日)昼食を、大人300円、子ども100円、3歳未満は無料で提供している。子どもたちだけでなく、近くに住む高齢者や乳児を連れた母親など、世代を超えた人たちが毎回50人ほどが参加し、地域の居場所になっている。運営スタッフはみんなのたまごのメンバー7、8人に加え、つくば市の保育科の専門学校の学生が、ボランティアで参加。子どもたちと一緒に遊んだり、宿題をしたり、様々な交流も生まれている。
 食材は、地域の人から寄付された米、野菜、果物、菓子や、フードバンクから提供されたものを活用している。2019年度には、公民館の近くに子ども食堂用の畑ができ(管理は社協、種まきや草取りなどの作業は地域の有志)、そこで収穫したスイカやトウモロコシなどは、献立に利用した。さらに、畑で育ったさつまいもを親子で掘り、天ぷらなどにして食べる食育を兼ねたイベントや、不要になった子ども服や靴、文房具などを持ち寄り、必要とする人が持ち帰る「くるくるマーケット」などの企画も、ひよこ食堂と併せて行うなど、地域活動の拠点になっている。

 

注1 行政区などで分けられた、組合員が活動するエリアのこと。

注2 1986年生活クラブ東京で始まった組合員どうしのたすけあいの仕組み。家族や子どものケアの手助けを、「お互いさま」の気持ちで支えあう。現在では18の生活クラブ生協で、地域の特色を生かしながら、運営している。

(p.34-P.35 記事抜粋)

 

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