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人物紹介①若生(わこう) 愛さん(企業組合ワーカーズ・コレクティブ グレイン:東京都東村山市)

【好評!増刷しました】季刊『社会運動』2021年7月【443号】特集:ワーカーズ・コレクティブ―労働者協同組合法を知る

 パン職人にあこがれる人は多い。しかし、想像以上に体力の必要な現場、時間のかかる技術の取得、賃金の安さなど、夢をかなえるには厳しい現実もある。いくつかの難題をクリアしたパン屋グレインと若生さんの話を紹介する。


魅力的な職場だが、収入が足りない

 

 一般企業の事務職だった若生愛さんは、30歳を過ぎる頃から将来の暮らしをイメージして、手に職をつけて働きたいと考えていた。6年前、グレインのメンバー募集のチラシを見かけ、パンが好きだったこともあり、応募してみた。
 面接に行くと、いろいろな年代の女性たちがパンを焼いていた。「パン屋になって、ずっと働き続けていきたい」という思いを伝えた。仕事でパンを焼いた経験はなかったが、「作り方は一から教えるから大丈夫。先入観がない方がグレインのパンを理解するには好都合」と、心強い対応だった。
 だが、報酬は希望する収入とはかけ離れた額だった。給与はメンバー間で調整した勤務ローテーションから計算する時給払いだという。「ワーカーズ・コレクティブという運営形態だから、報酬は自分たちで決めている」という説明をされたが、よく理解できなかった。

(p.16 記事抜粋)

 

 

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