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団体紹介⑧非営利任意団体東京ワーカーズ葬祭サポートセンター(東京都杉並区)「遺族に伴走して、送る思いを形にする」

季刊『社会運動』2021年7月【443号】特集:ワーカーズ・コレクティブ―労働者協同組合法を知る

「東京ワーカーズ葬祭サポートセンター」は、葬儀を熟知したコーディネーターが身近な人を亡くした利用者の側に立って、葬儀社の選定から葬儀が終わるまで伴走する。
 近年、宗教的な要素のない葬儀や、弔問客を広く呼ばない小規模な葬儀、通夜や告別式を行わない葬儀など、葬儀のあり方は多様化し、費用も様々だ。「終活」という言葉も定着し、葬儀に関心を持つ人は増えている。選択肢が広がる一方で、従来から指摘されている不透明な料金体系に疑問を感じたり、葬儀社からのお仕着せでない葬儀ができるのか不安に思っている人も多い。

 

きっかけは、メンバーの体験

 

 葬祭事業に取り組むワーカーズ・コレクティブは珍しい。葬祭サポートセンター誕生のきっかけは、同センターを立ち上げることになる浅賀ふみ枝さんが家族を突然亡くしたことだった。
 気が動転するなか、それでも自分なりの方法で家族を送りたい、と仲間と手分けして奔走し、納得のいく葬儀ができた。このときの経験から、葬儀に関するプロジェクトに参加するとともに、浅賀さんは首都圏を走り回り、葬儀社などから様々な情報を蓄積していった。
「昔は、人が亡くなると地域で協力して葬儀をしていましたが、いまは、葬儀をしたことがない人がほとんどです。すべて葬儀会社に聞かないとできなくなりました」と、葬祭サポートセンターで葬儀コーディネーターとして活動する細谷正子さんは言う。
 火葬場も都内では葬儀会社を通さないと受け入れないなどの不文律が多い。当初は情報収集も困難だったが、次第に葬儀関連業者の間で信頼を得ていったという。

(p.62-P.63 記事抜粋)

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