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市民セクター政策機構 市民セクター政策機構は、生活クラブグループのシンクタンクとして、市民を主体とする社会システムづくりに寄与します。

団体紹介⑩企業組合ワーカーズ・宅配弁当なず菜(北海道札幌市)
「地域の健康を、安心できる食で支える」

季刊『社会運動』2021年7月【443号】特集:ワーカーズ・コレクティブ―労働者協同組合法を知る

 札幌市郊外の「宅配弁当なず菜」。メニューは「日替わり弁当」と、おかずだけ6品が入った「日替わり惣菜」だ。
活気あふれる厨房で次々と出来上がる、彩り豊かなおかず。北海道産の野菜を中心に、飼料からこだわった新鮮な中札内たまご、平田牧場の三元豚、丹精國鶏を使用。ごはんは北海道産減農薬特別栽培米「とんぼのゆめ」。調味料や他の食材は、可能な限り生活クラブ生協のものを使っている。
 遺伝子組み換えやゲノム編集食品、添加物には頼らないおいしくて安心なもの、自分たちが納得できる「食事としてのお弁当」を地域の方々に届けている。
「きちんと育てられた命を感謝していただく気持ちを大切にしたい。丁寧に作られた良い素材を使い、一つひとつ心を込めて手作りしています。お漬物にいたるまで全てが私たちの自信作です」と、代表の森浦久美子さん。
 地域に住む人たちが気軽に注文できるよう、お弁当一個からお届け可能、配達料は無料だ。

 なず菜の設立は1999年。メンバーは現在、30代〜70代まで15人、アルバイトが12人。
 一般向けのお弁当のほか、札幌市からの委託事業で、一人暮らしの高齢者にお弁当を届ける「高齢者配食事業」も取り組んでいる。
 配達者は、高齢者の大切な見守り役でもある。日々の声掛けやちょっとしたおしゃべりで、利用者の体調の変化を感じとり、その都度介護事業者に確認したり、担当者間の申し送りを欠かさない。咀嚼が難しい人には固さはどうか、減塩が必要な人にはしょっぱくないかたずねるなど、細やかに配る。お弁当を楽しみにしてくれる方々の心と体の健康を、地域の一員として、食を通して支えていきたいという。

(p.72-P.73 記事抜粋)

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