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3.<座談会>労働者協同組合法が制定されるまで―40年の歴史を語る
ワーカーズ・コレクティブネットワーク ジャパン:小柳智恵・井上浩子 立憲民主党・衆議院議員:大河原雅子

<好評発売中>季刊『社会運動』2021年7月【443号】特集:ワーカーズ・コレクティブ―労働者協同組合法を知る

「労働者協同組合法」が国会で成立した。制定に至るまでの経緯を、ワーカーズ・コレクティブ ネットワーク ジャパン(WNJ)の小柳智恵さん(WNJ監事)、井上浩子さん(神奈川ワーカーズ・コレクティブ連合会専務理事)、立憲民主党・衆議院議員の大河原雅子さんに聞いた(司会・編集部)。

 

80年代〜90年代 ワーカーズ・コレクティブにおける法制化の議論

 

── 最初のワーカーズ・コレクティブは1982年に設立されました。ところが法人格を取得しようにも適した法律がないため、法制定に向けての運動が始まりました。

小柳 東京で配送を行うワーカーズ・コレクティブ轍を設立し、東京ワーカーズ・コレクティブ協同組合・初代理事長だった上田啓子さんはこう書いています。当初は「税務署に税金を納めに行くたびに『ワーカーズ・コレクティブとはなんですか?』との質問を受け、その都度『働く仲間で出資し、運営し、労働する事業体です。』と説明した。……税務署員の方に、『法的にはPTAの仲良しグループと一緒ですね。』と言われ、法人格を持たない事業所の現実をつきつけられた」(『東京ワーカーズ30周年記念白書』)。そこで当時は仕方なく、多くのワーカーズ・コレクティブが、企業組合の法人格を取得するようになりました。

(p.96-P.97 記事抜粋)

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