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「食農共育」が社会を変える①(コミュニティスクール・まちデザイン 理事長 近藤惠津子)

季刊『社会運動』 2016年7月【423号】 特集:食料消滅!?

ウインナーソーセージの原材料を比べてみよう
 
   子どものお弁当などに活躍するウインナーソーセージ。近藤さんは「ウインナーソーセージを自分で作るとき、豚ひき肉につなぎの片栗粉などを入れ、味をつけます。では、市販のものはどんな材料で作られているかを見てみましょう」と講座を進める。
 市販のウインナーソーセージの原材料名に記載されているものを書き出した(表参照)。
 まず原材料だが、豚肉の他に鶏肉が入っているもの(B、C)や豚脂肪(A、B)を足して、増量しているものがある。つなぎとなる結着材料も多種類使用しているものが多い。材料を増量すれば、豚肉の味が薄まるので、他の調味料や旨味成分で味を補う。豚肉の栄養が摂れると思って食べているウインナーソーセージだが、同じ容量でも豚肉の割合が少ないと、栄養も少なくなる。価格を比べる時には、原材料の内容も合わせて考えたい。
 様々な用途の添加物も使われている。A、B、Cは鮮やかなピンク色を保つための発色剤や酸化防止剤など、10種類以上も入っている。一方、Dのように無添加のウインナーソーセージもある。
 また、pH調整剤は、何種類もの添加物を組み合わせて作ったもので、「pH調整剤」という名称でまとめて記載することが認められてい107るのだ。
 さらにA、Bは着色料のココアを使って、ウインナーの表面にキャラクターの絵をつけている。Cは赤色の着色料で赤いタコウインナーが作れるようにした商品だ。
 「安いから」とか「子どもが喜ぶから」という理由で選びがちなウインナーソーセージだが、原材料表示を見ることで、材料のかさ増しやキャラクターの色付けの実態がわかってくる。

(P.106~P.107 記事から抜粋)

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