09:お店をシェアして商店街と若者を元気にする(neobar)
ゼミ生に店長をしてもらい若者支援
─neobarはどんなお店ですか。目的など教えてください。
この店の目的は、「地域貢献」「都市と地方を繋げる」「若者支援」です。具体的にはお酒を飲めるバーで、何人かの店長がシェアして運営しています。実は、2017年は同じ場所でneoichi(ネオイチ)という物産展が開かれていましたが、赤字続きで2018年4月からneobarに事業転換されたという経緯があります。
水曜日のゼミバルではゼミ生に店長をやってもらっています。お店をシェアすることのよさは、共同運営なので一人ひとりの精神的負担、特に若者にとっては経営を一からやらなくてもよいという精神的・金銭的な余裕が生まれるところです。
ゼミとしては、この店を活用したプロジェクトに重点を置いています。
─プロジェクトとはなんでしょうか。
私(松本典子・駒澤大学経済学部准教授)のゼミでは一人ずつ必ず何かのプロジェクトに参加してもらいます。例えば、秋田県大仙市のワーカーズコープの事業所で学生が障がい者とともに作る「いぶりがっこ」を東京でも販売して、その活動を知ってもらおうという「いぶりがっこプロジェクト」や、宮崎のライチがあまり知られていないので、それを広げる活動として、宮崎からライチを取り寄せて販売する「らいちプロジェクト」などを立ち上げています。
そのプロジェクトを通じて用賀のまちおこしと、地方と都心の、特に若者を結びつけることが、この店にかかわっている目的です。
(P.139-P.141記事抜粋)