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市民セクター政策機構

市民セクター政策機構 市民セクター政策機構は、生活クラブグループのシンクタンクとして、市民を主体とする社会システムづくりに寄与します。

おしどりマコの知りたがりの日々 第1回 レッツ想定外!(芸人・記者 おしどりマコ)

季刊『社会運動』 2016年1月号【421号】特集:子ども食堂を作ろう!

 でも自分たちで原発事故の取材を始めてリアルに分かったことがあります。それは、圧力かかるよ! マジで! 自主規制ももちろんありますが、電気事業連合会(電事連)、電力会社、広告会社から圧力がかかり、仕事がなくなっていくんですね。漫才の仕事で地方に行っても、その地方の電力会社から「身分照会」がかかるようになります。そうすると、地元の企業や商工会はおしどりは避けるんだよね。雑誌におしどりの記事が載るときに、電事連さまから編集長に「おしどりの記事を載せるのだったら原発推進の記事をその3倍載せろ」と広告料をタテに圧力がかかり、結局私たちが載らなかったことも。TV番組で広告会社から、おしどりを出すな、と指示があり直前で出番がなくなったこともあります。まぁさ、ウワサ話では聞いたことがあったけれど、実際、こういうことあるんだな!と感心しました。でもね、それを良しとしないディレクターや編集部の方々が「本当はおしどりを使いたかったのに、こういう理由で外されたんだよ、悔しい!」と教えてくださるから、私たちは理由を知れたというわけです、ありがたい。
 原発事故の取材を始め、すぐに仕事が激減して、「おおう、これはもう生活がすぐに破綻するな! 生活費がなくなったときが取材を終えるときだな」と考え、毎月毎月、はい、家賃払えないからもう今月で取材終わり、なのであと少し全力で! という感じ。最後だけ頑張ろ、というのがいつの間にか5年続いた…という驚愕の展開です。

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