団体紹介① 企業組合プランツヘルパーすこっぷ(神奈川県横浜市)
「超高齢時代に対応する女性中心の庭師集団」
超高齢時代に対応する女性中心の庭師集団
ザクロ、クロモジ、月桂樹、コニファー……。
剪定の担当を決めると、5人のメンバーそれぞれが持ち場に移動した。のこぎりを入れた月桂樹の匂いが、春風に誘われ漂ってくる。ここは、横浜市にある依頼主の庭。「企業組合プランツヘルパーすこっぷ」の作業現場だ。この日は、半日で庭の剪定を請け負っている。
脚立に乗ってジューンベリーの枝を切る女性が、すこっぷの代表古山真千子さんだ。ワーカーズ・コレクティブを立ち上げて7年目。現在のメンバーは16人。ほとんどが女性で、花や庭仕事が好きなメンバーは全員、起業してから知り合った仲間だ。
古山さんがワーカーズ・コレクティブを起業したのは、2人目の子どもを妊娠していた時期だった。造園会社を辞めていたものの、上の子の保育園も決まっており、次の働き場所を探していた。当時、神奈川の生活クラブ運動グループにより、ワーカーズ・コレクティブ起業のための「支援室」が設けられていた。折良く、支援室のチラシが生活クラブ生協組合員の古山さんの目にとまる。子育てをしながら、これまでの造園の仕事経験を生かせないか。そう考えていた古山さんにワーカーズ・コレクティブという働き方が浮上した。やがて、その思いがすこっぷの設立につながった。
(p.8 記事抜粋)