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団体紹介⑦企業組合ワーカーズ・コレクティブ轍(わだち)ケイアッシュ(東京都小平市)
「生活クラブの配送スキルを活かし、地域に挑戦」

【好評!増刷しました】季刊『社会運動』2021年7月【443号】特集:ワーカーズ・コレクティブ―労働者協同組合法を知る

「ワーカーズ・コレクティブ轍ケイアッシュ」は、東京都小平市、練馬区、板橋区の3事業所で生活クラブ生協・東京の個別配送業務などを請け負っている。75人のメンバー(試用期間中とアルバイト含む)が所属し、その内8割近くが男性である。生活クラブ生協の品物をトラックに積み込み、組合員宅に配達するのが主な仕事だ。現在は生活クラブ生協からの受託事業100%の「パートナー企業」だ。今後、現在の業務に加え、ワーカーズ・コレクティブとして地域に根差す活動や、メンバーが継続して働き続けられる事業の構想を進めている。

 

事業伸展のなかで進んだメンバーの世代交代

 

 1990年代、生活クラブ生協・東京の個別配送の組合員拡大が進み、各センターを拠点に組合員が中心となって、配送業務を受託するワーカーズ・コレクティブが次々に誕生した。轍ケイアッシュも当初は、メンバーの大半が女性で、軽トラックでの配送だった。しかし個配組合員の増加に伴い、配送コースを増やすためのメンバー募集をしたところ、トラック運転の経験や体力のある男性が一般業種から転職し、轍ケイアッシュに加入するケースが多くなっていった。
 代表理事を務める田上悠紀人さんは、2007年に轍ケイアッシュに加入した。当時を振り返り、「2000年代に、これまで生活クラブ活動の延長線上で配送ワーカーズ・コレクティブの運営を担ってきたメンバーから、〝稼ぐ場〟としてワーカーズ・コレクティブに加入してくる次世代へとメンバー交代が進みました」と話す。

(p.58 記事抜粋)

 

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